噛み合わせ治療の症例15
マウスピースと矯正を含めた
全顎的な咬合治療
初診時
治療完了時
関節が痛い、音が鳴るを主訴に
来医院された患者様
主訴 | 関節が痛い。音が鳴る |
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治療内容 | ①審査診断 |
治療期間 | 1年6ヶ月 |
費用 | 73万(矯正治療)と保険診療費 |
治療手順
① 診査診断
CTにて顎関節の骨に変形を認めました。
② マウスピース治療
マウスピースによって正しいかみ合わせの位置を慣らします。また症状の軽快を確認します。
③ 口腔内反映
マウスピース治療にて試していた位置に咬み合わせの位置を変更します。マウスピース治療にて得たかみ合わせはマウスピースを外すことで悪い嚙み合わせ戻ってしまいます。マウスピースがなくても正しい嚙み合わせで機能させるようにお口の中で噛み合わせを調整していきます。
方法:
銀歯を撤去し、盛り足したり、削ったりができる仮の材料に奥歯を変えて調整します。
注意事項:
顎の症状はこの時点でかなり軽快しますが、かみ合わせの位置によっては前歯が噛まなくなったり、噛み切りづらくなることがあります。また仮の材料がすり減ってしまったり、欠けてしまうこともありますが、再度調整することが可能です。
調整前
調整後
④ 矯正治療
口腔内反映をすることで顎の症状はなくなりますが、この状態であると前歯で噛みづらい状況になるので、噛みやすくなるように歯列を整える矯正治療を行います。また調整中の仮の材料は最終的に銀歯やセラミック等の硬い材料に置換し摩耗が起こらない環境にしなくてはなりません。その時の歯の切削量を最小限になるように歯を移動させます。※当院ではマウスピースにての矯正治療も可能です
⑤ 補綴治療
矯正治療までつけていた仮の材料は長期経過では摩耗してしまい、もとの悪いかみ合わせに戻ってしまします。仮の材料を銀歯やセラミックなど強度のある材料に置換し長期的にかみ合わせが保てるように補綴していきます。
初診時と
治療経過時の比較
初診時
口腔内反映時
矯正終了時
最終補綴時
治療完了時
治療結果
CT上で骨が回復しているのがわかります。顎の関節症状もなく前歯が噛みやすくなり安定した経過を過ごされています。
治療前
治療後
治療に伴うリスク
治療後のリスクは、場合によっては後戻りが考えられます。